Search
Calendar
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>
Recommend
New Entries
Recent Comment
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
ジャンルイジ・トッカフォンドの誘惑
0
    芸大の公開講座、馬車道エッジズの「コンテンポラリーアニメーション入門vol.3
    ジャンルイジ・トッカフォンド」を見てきました。

    正直なところ、今回は何一つ理解できないまま、終わってしまいました。事前に受けていた16mmフィルム講習の疲れもあったせいか、実はほとんど眠ってしまっていたりもしまして。でも、どんなに疲れていても、ぐいぐい人を引き込むようなエンターテイメント作品だったら、目は覚めるものです。トッカフォンド作品は、まさにその正反対。鑑賞者が一生懸命に読み解いて、頭をフル回転させて作品を吸い込んでいかないと何ひとつ楽しめないタイプの作品です。
    作り手にあまりに近すぎて、作品と作者が一体化しているようなものって、同じように制作に励んでいる人からすると、勝手に共感の要素が次々浮かび上がると思いますが、そうじゃない人間にとっては無意味な画像の羅列にしか見えません。

    そうです。要は最近私がすっかり制作から遠ざかっているので、チンプンカンプンで終わってしまっただけで、トッカフォンドの作品が悪いわけではない、ということを重々踏まえたうえで、今回はちょっと視点を下げて一般人から見た「ファインアニメーション」(俗にはアート・アニメーションとかいう言葉がありますが、ファインアートになぞらえて、私は自己表現のアニメーションをこう呼びます)への疑問をこの機会に掘り出してみようと思います。

    まず、いつもいつも思うのですが、鑑賞者と制作者の間のどこに作品を位置づけるべきかという問題は永遠に続くのだろうなぁ、ということです。
    単なる自己満足な作品もあれば、そう見えてしまうのは鑑賞者の目が未熟なだけ、という場合もあります。そのどちらが原因でおもしろめなかったのか、ということくらいは見極められるようになったつもりではあります。なので自分が未熟なせいにすぎないというのは十分承知の上で、やっぱりごく一部の人だけが理解できる高尚な世界に留まっている作品に出会うと、いつも少しだけ残念な気持ちが蓄積します。理解できない悔しさに打ちひしがれたり、理解するほどの傑作でもなかろうよと思い込んだり、とにかく一通り葛藤といじけ地獄が始まります。

    難しい事を難しい言葉で説明するのは簡単なことだと思います。難しいことを誰にでもわかるように解説するには、工夫とユーモアとアイデンティティが必要なんだと思います。他者への説明を頑張るあまり、自分が本来したかった表現から離れてしまうこともあると思います。そうそう作品を深く読み解いてくれる人はいないですし、ものすごい問題提起をしたはずが「あーおもしろかった!かわいかった!」ですまされたり、時には「情緒的な絵柄で書いとけば受けると思ってる」なんて、表面的な部分でしか作品を評価しようとしない人がいるのも現実ですので。

    ジャンルイジ・トッカフォンドのように、丸裸の作品を作る人が一番恐れているのは、鑑賞者たちがかけた色眼鏡によって、自分の作品が勝手に脚色され、誤解されることなのかもしれません。だから、装飾なんて一切身に付けないものを作るのではないでしょうか。

    でも、自分の気持ちから表現を離さずに巧みに昇華できる人もいると思うんです。昔、人から聞いたいい言葉で「エンターテイメントの訳は“おもてなし”なんですよ」というのがありました。単純に客に媚びを売る訳ではなく、自分の気持ちを説明するのに“おもてなしの心”を加えると思えば、鑑賞者寄りの表現を何も恐れる必要はないんじゃないか、とも思えます。だって、やっぱり見る人がいて、上映がされて初めて成り立つものなんだと思うんです。アニメーションって。

    以下、上映作品です。


    と、上映リストを紛失してしまいました。
    代わりにフィルモグラフィ載せておきます。
    ほぼ、この通りの上映だったと思います。

    1989 しっぽ La Coda
    1990 ボクシング Boxe
    1991 ダンス・フロアー La Pista
    1992 豚のダンス La Pista Del Maiale
    1992 犯罪 Le Criminel
    1999 ピノキオ Pinocchio
    2000 生きようが死のうが同じこと
       Essere morti o essere vivi e la stessa cosa
    2003 小さなロシア La Piccola Russa

    You Tubeにあったものはリンク張ってあります。


    posted by: anikoromushi | イベント | 00:30 | comments(0) | trackbacks(0) |









    この記事のトラックバックURL
    http://ani.nayuko.com/trackback/818497
    トラックバック