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メアリー&マックス
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    メアリー&マックスを見てきました。

    『メアリー&マックス』
    監督/脚本 アダム・エリオット  2008 オーストラリア


    名作であることは言うまでもなく、多くの人に見てほしい、映画への感想はシンプルにそれだけです。
    今回はちょっと作品から離れて、障害というものについて触れてみたいと思います。

    マックス(44才独身・男性・大男)は、アスペルガー症候群。
    アスペルガー症候群とは、高度知的障害ともいいます。そんな言葉で説明されて全然わからないですよね。最近ではわかりやすい言葉ができました。
    “KY”。
    周囲から浮いた言動ばかりしているのに、本人は無自覚なため、どうして周囲の人が自分のことを扱いづらくするのかわからない。というか、扱いづらく思われてることもわからない。とても大雑把にいうとこんな状態のことです。

    自閉症とかいろんなことが絡んできますが、大概の解説ではこんなふうに書かれています→「症例が多く多岐に渡るため、一概にこうとは言い切れない」なんじゃそりゃ、だったらアスペルガー症候群なんて名前でくくらなきゃいいのに!

    で、知的障害と“高度”知的障害の違いは、お勉強ができるかどうかということです。IQがだいたい世間的にOKとされていて、普通学級に通ってる人のことを高度知的障害と世間では勝手に名付けています。



    前置きが長くなりましたが、ここからが本題。



    あなたは、町で知的障害者の人を見かけたとき、どんなふうに感じますか?

    私は「あ、障害者の人だ」と思います。
    その感覚は「あ、イケメンだ」「あ、背の高い人だ」「あ、一人暮らしのご老人だ。荷物重そう」と同じような感じです。
    でも、昔からそうだったわけではありません。
    昔は「あ、どうしよう?障害者?っていや決めつけちゃいけないよね。すごく気になるけど、じっと見ちゃいけないんだよね。どうしてこんなにドキマギするんだろう。」と思っていました。

    それがどこで変わったのか、はっきりと覚えています。

    私は学生時代に一週間、成人の知的障害者施設に通っていました。
    教員免許取得のために、私の学年からとりいれられた介護等体験という制度のためです。その一週間の間に、この人たちは個性が強いだけであって、健常者と呼ばれてる人々と横並び方向にちょっと離れたところにいるかもしれないけど、縦並び方向では同じところにいる人々だ、と思うようになりました。

    それ以来、町中で知的障害者を見ても「あ、障害者の人だ」と堂々と思う自分を受け入れることができるようになりました。「あ、金髪だ」「あ、ズラだ」「わぁ、双子だ」とかと同じ感覚です。

    パンフレットを読んでいると、暗いイメージを前提に語られているメアリー&マックスですが、私自身は見ていて特に暗い作品だとは思わなかったし、マックスのこともメアリーのことも、とある人生の過ごし方のひとつ、と思いました。
    そんな二人が紡いだ、そんなにはない人生のやさしい交流の話しに、じわりと暖かくなりました。


    メアリー&マックスにはいろんな見方があって、いろんな側面から優れている作品だと思います。
    でもその中で、私が一番大切にしたいと思ったのは、私の経験した一週間の介護等体験と同じ効果を、きっと多くの人にもたらす作品である、ということでした。





    posted by: anikoromushi | 海外 2000年代 | 11:53 | comments(0) | trackbacks(0) |









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