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GEIDAI ANIMATION 06 DAWN
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    GEIDAI ANIMATION 06 DAWNカタログ

    東京藝大のアニメーション専攻修了上映に行ってきました。



    以下は私が気に入ったもの

    □かたすみの鱗 石谷恵 08分58秒

    □きつね憑き 佐藤美代 07分38秒

    □ズドラーストヴィチェ! 幸洋子 05分36秒

    ■えんえん 山中澪 03分47秒

    (■は一年次作品)


    これ以外にも数点、惜しいなと思うのはあったのですが、全体の印象としては「藝大ブランドにはもっとすごくあってほしい」です。ああ、恐れ多い感想。
    まず全体への感想として。

    自己完結で終わっているものが多かったと思います。

    上記に挙げたお気に入り作品には、『えんえん』以外は、自分以外の要素を取り込んだもの、という共通点があります。

    それ多くの作品が、自分の中にしか興味を抱いていない。
    ≒自分を尊大なものとして捉えてしまっている(無意識のうちだとしても)
    そんな風に感じました。

    でもね、おばさんから一言いわせて。
    君たちの中身なんてまだまだ大してことないから!
    わーーー言っちゃった!!!ごめんなさい!ごめんなさい…

    実はこの感想、自分でも少しショックでした。
    というのも、自分が歳を重ねたんだな〜という実感とともにやってきたからです。

    若い頃に制作の対象が“自分”に行きがちなのはよくあることです。
    そこまでは理解できるんです。
    別に自分に向かっていく姿勢そのものを否定する気はないんです。
    むしろ、そこにこそ純粋芸術ってやつはあると思ってます。
    ただ、自分と向き合うからにはその自分が豊かでなければ出てくる作品は大したものにはならないんです。

    私も美大に行ったはしくれです。
    学生の頃はちょっと上の先輩の作品を見て、スゴイ!こんな世界がある。こんなに自分を曝け出しちゃってる!なんて思っていました。
    でも、ある程度年齢重ねてくると思ってしまうのです。
    あ〜、20代前半てこんなもやもや抱えてるよね〜よくあるよね〜それを何か自分だけの特別な現象だと思っちゃうんだよね〜いわゆるノルウェイの森現象だよね〜と。
    その象徴として出てくるのが“風呂”ですよ、お風呂!今回、風呂がやたら出てきた…(いえ、ほんとは2,3作品)
    これは私自身もそうだったから余計気になったと思うのですが、不思議なことに女子大生ってお風呂を特別な場として感じるんですよね。
    落ち着くし、裸だし、神秘的な場所、と。
    そしてこんな風に思うことを大発見だと思っていました。
    でも、今回上映を見て思いました。あ、あれ誰でも感じるものだったんだ、と。
    そういえば、お風呂の絵を描いた時、先生(50代くらい男性)が苦い顔をしていたものだったなぁ、と。

    たぶん、藝大じゃなければこれでも十分満足できるんです。
    学生さん、よくがんばったね!と素直に賞賛を送れるのです。
    でも、どうしても藝大なんだから、もっと上を目指してほしい。
    世界を見据えて作っていってほしい、と思ってしまうのです。

    で、そういった視点から見てよかったのが、上記の4作品だったのでした。

    『えんえん』はちょっと置いといて、他の3作品はどれも自己以外の世界を取り込んでいるんです。
    自分に頼りすぎていない。

    その後、『ズドラーストヴィチェ!』の幸洋子さんの前作『黄色い気球とばんの先生』も拝見しましたが、こちらでは小学生の時のご自分の記憶をたどられていました。
    こちらはまあ、作家さんから出て来たものではあるのですが、彼女は自分の記憶を特別なものとは思っていなくて、とある小学生の記憶として紹介しているんです。
    その距離感が心地よかった。

    補足として、
    自己と向き合った作品だとしても、その自己が豊かだったら問題ないのです。それこそ誰にも作り出せない最高の作品が仕上がってくると思うのです。
    たとえば、シシヤマザキさんの作品には、圧倒的個性を感じました。
    ただ一回見ただけでは目で止まって腑にまで落ちてこなかったので、特に感想は言えませんでした。


    最後に、
    藝大芸大GEIDAI言ってますけど、そもそも藝大基準からすると、実は私の視点の方が合ってないかもしれませんね。
    藝大がもっと純粋芸術を求める場だとしたら、今はまだ未熟な自己でも、そこと向き合うことを推奨する学校なのかもしれません。あくまでも、私のアニメーションに対する姿勢を基準による感想でした。


    ちょっと、久しぶりに書いたら批判的な感じになってしまって反省です。
    不快な思いをされた方がいたらごめんなさい。
    長い月日をかけて一本の作品をあそこまでのクオリティに仕上げること、本当にすばらしいと思っています。
    そして、惜しげもなくそれを見る機会を丁寧に作ってくださっていることに心から感謝します。
    関わられた全ての方へ、ありがとうございました。
    posted by: anikoromushi | 日本 2010年代 | 11:16 | comments(0) | trackbacks(0) |









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